CONTENTS
何点買いが最適か?確率で考える馬券の点数戦略
馬券を買うとき、何点買えばいいのか悩んだことはありませんか?
1点に絞れば当たったときの利益は大きいけど、なかなか当たらない。
かといって手広く買えば当たりやすくなるけど、当たってもマイナス(トリガミ)になることも。
この記事では「点数・的中率・配当」の関係を数字で整理して、最適な点数の考え方を解説します。
18頭立てのレースで単勝を買う場合、1点買いの的中率は単純計算で約5.6%(1/18)です。
2点買えば約11.1%、3点買えば約16.7%と、点数に比例して的中率は上がっていきます。
的中率 = 購入点数 ÷ 全組み合わせ数
これは単純な均等確率の話であり、実際には馬の実力差があるので「強い馬を1点買い」と「弱い馬を3点買い」では前者の方が的中率は高いこともあります。
しかし、ここで大事なのは「点数を増やせば増やすほど的中率は上がるが、1点あたりの投資効率は変わらないか、むしろ悪化する」という点です。
例えば、馬連を10点(各100円=合計1,000円)買って的中したものの、配当が800円だった場合、200円のマイナスです。
当たったのに損をする。これがトリガミです。
点数を増やすと的中率は上がりますが、同時にトリガミのリスクも上がります。
特に人気馬を含む組み合わせを多数買っていると、人気サイドで決着した場合にトリガミになりやすくなります。
的中率を上げること自体は目的ではなく、利益を出すことが目的です。
点数を増やすのは手段であって、増やしすぎれば逆効果になるということを覚えておきましょう。
期待値 = 的中率 × 的中時の配当 − 購入金額
期待値がプラスであれば、長期的に続ければ利益が出る賭けということになります。
例えば、1,000円の馬券を買って的中率が20%、的中時の平均配当が6,000円だとすると、
期待値 = 0.20 × 6,000 − 1,000 = 1,200 − 1,000 = +200円
この場合は期待値プラスなので、買う価値があります。
では同じレースで点数を5点に増やして5,000円にしたらどうでしょうか。
点数を増やしたことで的中率が50%に上がったとしても、的中時の平均配当が人気サイドに引っ張られて8,000円に下がったとすると、
期待値 = 0.50 × 8,000 − 5,000 = 4,000 − 5,000 = −1,000円
的中率は上がったのに期待値はマイナスに転落しています。
点数を増やすことで「的中率は上がるが期待値は下がる」パターンは非常によくあります。
これは追加した点(人気サイドの組み合わせ)が期待値を引き下げているためです。
18頭立ての場合の全組み合わせ数と、仮に5点買った場合の単純的中率は以下のとおりです。
ここから見えてくるのは、組み合わせ数が多い券種ほど、少ない点数では的中率が極端に低いということです。
三連単を5点で当てようとするのは0.1%、つまり1,000回に1回です。
しかし、組み合わせ数が多い券種ほど配当も高くなる傾向があります。
大事なのは的中率の高さではなく、的中率と配当のバランス(=期待値)がプラスになるかどうかです。
【条件】
・券種:馬連
・18頭立て(全153通り)
・1レースの予算:3,000円
・的中時に欲しい最低リターン:10,000円
パターンA:3点買い(各1,000円)
・トリガミにならない条件:オッズ10倍以上の馬券のみ
・必要な的中率:10倍配当で回収率100%にするには的中率10%以上
・3点÷153通り=単純的中率1.96%(実際は予想精度で上がる)
・穴目の馬券に絞りやすく、当たれば大きい
パターンB:10点買い(各300円)
・トリガミにならない条件:オッズ34倍以上
・10点÷153通り=単純的中率6.5%
・的中率は上がるが、オッズ34倍以上の馬券だけ10点揃えるのは現実的に難しい
・人気サイドも混ざると、トリガミのリスクが高まる
パターンC:30点買い(各100円)
・トリガミにならない条件:オッズ100倍以上
・30点÷153通り=単純的中率19.6%
・的中率は高いが、オッズ100倍以上でないとトリガミ
・人気決着ならほぼ確実にトリガミ
このように見ると、点数を増やすほど「トリガミにならないために必要なオッズ」が跳ね上がることがわかります。
予算が同じなら、点数を絞って1点あたりの金額を厚くし、オッズが十分にある馬券だけを買う方が効率的です。
基準1:トリガミにならないオッズか?
購入予定の合計金額に対して、各馬券の的中時配当が上回るかを確認します。
合計金額÷各馬券の購入金額=最低必要オッズです。
これを下回る馬券は買い目から外します。
最低必要オッズ = 合計購入金額 ÷ その馬券の購入金額
基準2:期待値がプラスか?
自分の予想で「この馬券が的中する確率」を見積もり、その確率×配当が購入金額を上回るか確認します。
上回らない馬券は点数に入れるべきではありません。
判定:予想的中率 × オッズ × 購入金額 > 合計購入金額 なら買い
基準3:追加する1点に意味があるか?
馬券を1点追加するということは、合計金額が増える(またはほかの馬券の配分が減る)ことを意味します。
その1点を追加することで全体の期待値が上がるかどうかを考えましょう。
「当たるかもしれないから一応」で追加する馬券は、ほとんどの場合期待値を下げます。
・大事なのは的中率ではなく期待値(的中率 × 配当 − 購入金額)
・点数が増えるほど「トリガミにならない最低オッズ」が高くなる
・予算が決まっているなら、点数を絞って1点あたりを厚くする方が効率的
・追加する1点が全体の期待値を上げるかどうかで判断する
馬券は「何を買うか」だけでなく「何点買うか」で収支が大きく変わります。
闇雲に点数を増やすのではなく、1点1点に期待値の根拠を持って馬券を組み立てていきましょう。
関連ツール・記事
・馬券的中率計算ツール - 頭数別・全馬券種の理論的中率を自動計算
・トリガミ判定ツール - 買い目がトリガミにならないか事前チェック
・馬券点数早見表 - BOX・流し・フォーメーションの点数一覧
・初心者がやりがちな馬券の失敗5選 - 買いすぎ以外の失敗パターンも
・1番人気は買うべきか? - 軸選びの参考に
・期待値計算ツール - オッズと的中率から期待値を自動計算
・複勝コロガシは儲かるのか?確率と期待値で検証

1点に絞れば当たったときの利益は大きいけど、なかなか当たらない。
かといって手広く買えば当たりやすくなるけど、当たってもマイナス(トリガミ)になることも。
この記事では「点数・的中率・配当」の関係を数字で整理して、最適な点数の考え方を解説します。
目次
点数を増やすと的中率はどう変わる?
まず基本的な確率の話から始めます。18頭立てのレースで単勝を買う場合、1点買いの的中率は単純計算で約5.6%(1/18)です。
2点買えば約11.1%、3点買えば約16.7%と、点数に比例して的中率は上がっていきます。
的中率 = 購入点数 ÷ 全組み合わせ数
これは単純な均等確率の話であり、実際には馬の実力差があるので「強い馬を1点買い」と「弱い馬を3点買い」では前者の方が的中率は高いこともあります。
しかし、ここで大事なのは「点数を増やせば増やすほど的中率は上がるが、1点あたりの投資効率は変わらないか、むしろ悪化する」という点です。
トリガミとは何か
トリガミとは、馬券が的中したにもかかわらず、配当金が購入金額を下回ってしまう状態のことです。例えば、馬連を10点(各100円=合計1,000円)買って的中したものの、配当が800円だった場合、200円のマイナスです。
当たったのに損をする。これがトリガミです。
点数を増やすと的中率は上がりますが、同時にトリガミのリスクも上がります。
特に人気馬を含む組み合わせを多数買っていると、人気サイドで決着した場合にトリガミになりやすくなります。
的中率を上げること自体は目的ではなく、利益を出すことが目的です。
点数を増やすのは手段であって、増やしすぎれば逆効果になるということを覚えておきましょう。
期待値で考える「買っていい点数」
ここで「期待値」の考え方を導入します。期待値 = 的中率 × 的中時の配当 − 購入金額
期待値がプラスであれば、長期的に続ければ利益が出る賭けということになります。
例えば、1,000円の馬券を買って的中率が20%、的中時の平均配当が6,000円だとすると、
期待値 = 0.20 × 6,000 − 1,000 = 1,200 − 1,000 = +200円
この場合は期待値プラスなので、買う価値があります。
では同じレースで点数を5点に増やして5,000円にしたらどうでしょうか。
点数を増やしたことで的中率が50%に上がったとしても、的中時の平均配当が人気サイドに引っ張られて8,000円に下がったとすると、
期待値 = 0.50 × 8,000 − 5,000 = 4,000 − 5,000 = −1,000円
的中率は上がったのに期待値はマイナスに転落しています。
点数を増やすことで「的中率は上がるが期待値は下がる」パターンは非常によくあります。
これは追加した点(人気サイドの組み合わせ)が期待値を引き下げているためです。
広告
券種別:点数と的中率の目安
券種によって全組み合わせ数は大きく異なります。18頭立ての場合の全組み合わせ数と、仮に5点買った場合の単純的中率は以下のとおりです。
| 券種 | 全組み合わせ数 | 5点買いの単純的中率 | 控除率 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 18通り | 27.8% | 20% |
| 複勝 | 18通り(3頭的中) | 83.3%(5頭中3頭) | 20% |
| 馬連 | 153通り | 3.3% | 22.5% |
| ワイド | 153通り(3口的中) | 9.8% | 22.5% |
| 馬単 | 306通り | 1.6% | 25% |
| 三連複 | 816通り | 0.6% | 25% |
| 三連単 | 4,896通り | 0.1% | 27.5% |
ここから見えてくるのは、組み合わせ数が多い券種ほど、少ない点数では的中率が極端に低いということです。
三連単を5点で当てようとするのは0.1%、つまり1,000回に1回です。
しかし、組み合わせ数が多い券種ほど配当も高くなる傾向があります。
大事なのは的中率の高さではなく、的中率と配当のバランス(=期待値)がプラスになるかどうかです。
具体例で計算してみる
具体的な例で「何点買いが最適か」を考えてみましょう。【条件】
・券種:馬連
・18頭立て(全153通り)
・1レースの予算:3,000円
・的中時に欲しい最低リターン:10,000円
パターンA:3点買い(各1,000円)
・トリガミにならない条件:オッズ10倍以上の馬券のみ
・必要な的中率:10倍配当で回収率100%にするには的中率10%以上
・3点÷153通り=単純的中率1.96%(実際は予想精度で上がる)
・穴目の馬券に絞りやすく、当たれば大きい
パターンB:10点買い(各300円)
・トリガミにならない条件:オッズ34倍以上
・10点÷153通り=単純的中率6.5%
・的中率は上がるが、オッズ34倍以上の馬券だけ10点揃えるのは現実的に難しい
・人気サイドも混ざると、トリガミのリスクが高まる
パターンC:30点買い(各100円)
・トリガミにならない条件:オッズ100倍以上
・30点÷153通り=単純的中率19.6%
・的中率は高いが、オッズ100倍以上でないとトリガミ
・人気決着ならほぼ確実にトリガミ
このように見ると、点数を増やすほど「トリガミにならないために必要なオッズ」が跳ね上がることがわかります。
予算が同じなら、点数を絞って1点あたりの金額を厚くし、オッズが十分にある馬券だけを買う方が効率的です。
点数を絞るための3つの基準
では実際にどうやって点数を絞ればいいのか。以下の3つの基準で判断します。基準1:トリガミにならないオッズか?
購入予定の合計金額に対して、各馬券の的中時配当が上回るかを確認します。
合計金額÷各馬券の購入金額=最低必要オッズです。
これを下回る馬券は買い目から外します。
最低必要オッズ = 合計購入金額 ÷ その馬券の購入金額
基準2:期待値がプラスか?
自分の予想で「この馬券が的中する確率」を見積もり、その確率×配当が購入金額を上回るか確認します。
上回らない馬券は点数に入れるべきではありません。
判定:予想的中率 × オッズ × 購入金額 > 合計購入金額 なら買い
基準3:追加する1点に意味があるか?
馬券を1点追加するということは、合計金額が増える(またはほかの馬券の配分が減る)ことを意味します。
その1点を追加することで全体の期待値が上がるかどうかを考えましょう。
「当たるかもしれないから一応」で追加する馬券は、ほとんどの場合期待値を下げます。
まとめ
・点数を増やせば的中率は上がるが、トリガミリスクも上がる・大事なのは的中率ではなく期待値(的中率 × 配当 − 購入金額)
・点数が増えるほど「トリガミにならない最低オッズ」が高くなる
・予算が決まっているなら、点数を絞って1点あたりを厚くする方が効率的
・追加する1点が全体の期待値を上げるかどうかで判断する
馬券は「何を買うか」だけでなく「何点買うか」で収支が大きく変わります。
闇雲に点数を増やすのではなく、1点1点に期待値の根拠を持って馬券を組み立てていきましょう。
関連ツール・記事
・馬券的中率計算ツール - 頭数別・全馬券種の理論的中率を自動計算
・トリガミ判定ツール - 買い目がトリガミにならないか事前チェック
・馬券点数早見表 - BOX・流し・フォーメーションの点数一覧
・初心者がやりがちな馬券の失敗5選 - 買いすぎ以外の失敗パターンも
・1番人気は買うべきか? - 軸選びの参考に
・期待値計算ツール - オッズと的中率から期待値を自動計算
・複勝コロガシは儲かるのか?確率と期待値で検証
広告
期待値思考は投資にも活きる
競馬で培った「期待値・確率・資金管理」の考え方は、株式投資やトレードにもそのまま応用できます。 DMM株(TOSSY)はアプリひとつで国内株・米国株・FXまで取引可能。まずは無料で口座を開設してみてください。
【無料】DMM株(TOSSY)口座開設はこちら広告